「砂漠のバラ」とも呼ばれる、ぷっくりとした塊根がかわいいアデニウム。
でもアデニウムを育てる上で「日光の当て方」に悩みますよね。

直射日光は本当に大丈夫?
葉っぱが焼けてしまわないか心配…
徒長してきた...
そんなお悩みをお持ちではありませんか?
結論、アデニウムは基本的に直射日光が大好きです!
ただし、直射日光に当てるからこそ注意したいポイントが3つあります。
この記事では、アデニウムがなぜ日光を好むのかという理由と
初心者の方でも失敗しないための「3つの管理術」を分かりやすく解説します。
この記事を読めば、アデニウムをもっと元気に育てられるはずです!
なぜアデニウムには日光が大切?
アデニウムがどうして日光を好むのか、それは故郷の環境にあります。
アデニウムは、もともとアフリカやアラビア半島など
一年を通して日差しが強く、雨が少ない乾燥した地域で育っています。
そのためアデニウムは強い日差しに耐えられるように進化してきました。
日光をたくさん浴びることで、葉っぱで栄養(光合成で)をたくさん作ることができます。
この栄養が特徴的なぷっくりとした幹や、
きれいな花を咲かせるためのエネルギー源になります。
日光が足りないと、栄養を十分に作れず、ひょろひょろと弱々しく徒長してしまったり、花が咲かなくなったりする原因となります。
つまり、アデニウムを健康で格好良い姿に育てるためには、太陽の光が必要です!
故郷の環境を想像しながらお世話をしてあげると、アデニウムを健康に育てられるはずです!
【管理術1】季節で変える!直射日光の当て方
アデニウムは日光が好きですが、
一年中同じように当てれば良いというわけではありません。
日本の四季に合わせて日光の当て方を調整してあげることが
元気に育てる最初のコツです!
春と秋:最高の成長期はたくさん日光浴
春と秋は、アデニウムにとって一番過ごしやすく、ぐんぐん成長する季節です。
この時期は、できるだけ長い時間、直射日光に当ててあげましょう。

ベランダや窓辺など、家の中で一番日当たりの良い場所に置くと良いです!
たっぷりと日光を浴びせることで、葉が茂り、幹も太く育ちます
もし室内で育てている場合でも、天気の良い日は積極的に外に出して日光浴をさせてあげると良いです。
夏:強すぎる日差しは「葉焼け」に注意
人間も真夏の日差しを浴びすぎると日焼けするように
アデニウムも日本の真夏の強すぎる直射日光を長時間浴びると
「葉焼け」を起こすことがあります。
特に梅雨明け直後の急に強くなった日差しや
一日中太陽が照りつける西日が当たる場所では注意が必要です。
これを防ぐためには、お昼の12時から15時くらいまでの
最も日差しが強い時間帯だけレースのカーテン越しの光にしたり、
遮光ネット(光を和らげる網)を使ったりするのがおすすめです。
ほんの少し日差しを和らげるだけで、葉焼けを防ぎながら元気に夏を越すことができます。
【管理術2】直射日光とセットで考える水やり
アデニウムを直射日光に当てるなら、水やりの方法もそれに合わせる必要があります。
太陽の光を浴びると土の乾きが早くなるため、水の管理がとても重要です。
直射日光によく当てていると、土の水分がどんどん蒸発していきます。
だからといって毎日お水をあげるのは間違いです。
アデニウムを枯らす一番の原因は「根腐れ(根っこが腐ること)」です。

水やりの基本は「土の表面だけでなく、中までしっかり乾いたらあげる」こと!
指を土に少し入れてみて、湿り気がなければ水やりのサインです。
特に注意したいのが、真夏の水やりです。
日中の暑い時間帯に水をあげると
直射日光で熱くなった鉢の中がお湯のようになり
根っこが煮えて傷んでしまうことがあります。
直射日光が当たる場所に置いている場合は、
必ず気温が下がってくる夕方か、涼しい朝のうちに
鉢の底から水が流れ出るまでたっぷりと与えてください。
日光と水やりはセットで考えて、アデニウムが快適に過ごせるようにしてあげましょう!
【管理術3】日光による鉢の蒸れを防ぐ風通し
アデニウムを直射日光の下で健康に育てるための、最後ポイントは「風通し」です!
実は風通しを良くすることが、直射日光のメリットを最大限に引き出し
デメリットを減らすことにつながります。
それは、直射日光に当たると
鉢、特に黒いプラスチック製の鉢はとても熱くなるからです。
この熱くなった鉢の中に湿気がこもると、中はサウナのような状態(蒸れ)になってしまいます。
蒸れた状態が続くと、根っこは息ができなくなり、弱ったり腐ったりする原因になります。
せっかく日光を当てて元気にしようとしても、これでは逆効果です。
そこで大切になるのが風通しです。
風がよく通る場所に置くことで、鉢の表面の温度が上がるのを防ぎ、
土の中の余計な湿気も乾きやすくなります。
室内で日光浴させる場合も、窓を開けたり、扇風機で弱い風を送ってあげたりすると効果的です!
育成ライトを使うときは
育成ライトを使うと一定の強さで光を当て続けてくれるので管理が楽です!
ライトの強さは3〜4万ルクス程度で当てると良いです!
また、蒸れを防ぐためにサーキュレーターも微風で当ててあげましょう!
育成ライトに当てずに室内で育てたアデニウムがこちら
葉の間隔が空いてますね...

育成ライトを3、4万ルクスくらいで当てて育てたアデニウムがこちら!
葉数の割に伸びてないです!

もし室内でのアデニウムの育て方を知りたい方はこちらの記事もご覧ください!
まとめ:3つのコツでアデニウムを元気に育てよう
今回は、アデニウムを直射日光で上手に育てるための、失敗しない3つの管理術を紹介しました。
※育成ライトを使う場合は3〜4万ルクス程度の光で、サーキュレーターを微風で当てます!
アデニウムは、もともと丈夫で生命力の強い植物です。
この3つの管理術を意識するだけで
光の当て方はマスターできるはずです!
この記事が育成の参考になると嬉しいです。