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【グラキリス】実生の育て方を完全解説|種まきから発芽後まで

2025年4月14日

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グラキリス実生の育て方

近年、人気の高いパキポディウム・グラキリス(Pachypodium gracilius)。

自分で種をまいて育てる実生は、成長の過程を楽しむことができます。

しかし、実生栽培にはコツがあり、特にカビ対策は重要ポイントの一つです!

この記事では、グラキリスの実生を成功させるための種まきから発芽後の管理までを解説します。

グラキリスの種の蒔き方を知りたい!

初心者だけど挑戦してみたい!

失敗せずに育てたい!

これからグラキリスを種から育てようと思っている方は、ぜひ最後までご覧ください。

準備するもの

100均、ホームセンターで揃うので探してみてください!

準備するものリスト

  1. トレー
  2. 用土(極小粒の赤玉土・鹿沼土・バーミキュライト・くん炭など)
  3. メネデール(活力剤)
  4. ベンレート または ダコニール(殺菌剤)
  5. 最適な環境(下で解説します)

グラキリスの種の蒔き方

種まきの時期

気温が20〜25℃以上になる季節

グラキリスは温度が高い環境を好みます。

夜間も最低20℃程度をキープできる季節がベストです!

春先から初夏にかけて、室温管理ができる時期に行うと失敗が少なくなります。

ヒーターマットで温度管理してもOKです。

僕はこれで2月下旬でも発芽しました!

使用したヒーターマットはこちらです。

ヒーターマット

土と鉢の準備

保水力が高い用土がおすすめ

細粒の赤玉土・鹿沼土・バーミキュライト・くん炭などを混ぜると

カビにくい環境を作れて根張りも良いです。

バーミキュライト単体の方が根が潜りやすく

十分発芽もしますが植え替え前提となります。

そのままの用土で育て続ける場合は、栄養や通気性を考えて配合を工夫する必要があります。

植え替えしたくない、配合を考えるのも面倒くさい方にはこの土がおすすめです!

僕はそのタイプです笑

おすすめの土

硬質赤玉がベースに、桐生砂、ひゅうが土が配合されています。

他の実生も全てこの土でしっかり発芽しています!

熱湯消毒の徹底

カビを予防するため、用土を事前に熱湯消毒しておくと

菌の繁殖を抑えやすくなります。

鉢は腰水管理ができる形状を

鉢底に穴が空いていても形状によっては

水を吸い上げにくい場合があるので

プレステラなどスリットの入った鉢がおすすめです。

プレステラ

植え方

種の消毒

種はカビやすいため、ダコニールまたはベンレートとメネデールを希釈した溶液に

12〜24時間ほど浸けて消毒・発芽促進しましょう。

ダコニール:カビの予防

ベンレート:カビの予防・殺菌(カビ発生後にも使用可)

種の消毒

種を触るときは手やピンセットをアルコール消毒すると、より清潔な環境を保てます。

種を用土の上に置く

グラキリスは好光性種子なので、土の上に軽く置くだけでOKです。

種同士がくっつかないように1.5〜2cm間隔を開けましょう。

種の細くなっている部分から根が出ることが多いので

その部分を下側にしておくと根が潜りやすくなります!

グラキリス種の下側

キッチンペーパー方式も可

キッチンペーパーに種を置き、発芽したら順次土に移す方法もあります。

最初から用土に置くと、未発芽やカビた種の除去でスペースが空いてしまいますが

発芽したものから土に置いていけば土上のスペースが空かないです!

でも大量にまく場合はペーパー交換が手間になるため、最初から土にまく方がラクです!

グラキリス種キッチンペーパーで発芽

注意

土だと腰水していれば乾きにくくなりますが

キッチンペーパーの場合すぐ乾いてしまうので

容器に入れて蓋やラップをすると良いです!

グラキリス実生発芽までの管理方法

水やり

腰水管理を推奨

発芽するまで、そして発芽してしばらく(3〜4か月程度)は腰水管理が良いです。

バットなどに水を溜め、その上に鉢を置いて吸水させます。

上からの潅水だけだと種が流れたり、用土表面が乾きやすくなります。

カビ対策のスプレー

輸入種など鮮度が落ちているものはカビやすいので

毎日ダコニールまたはベンレート、メネデールを希釈した溶液を

霧吹きで散布しカビを予防しましょう。

発芽に必要な環境

温度:25℃以上

グラキリスの種は高めの気温で発芽率が上がります。

日中25〜30℃、夜間も20℃以上をキープできるようにしましょう。

光:直射日光は避ける

好光性種子ですが強烈な直射日光が当たると土が高温で乾燥しやすく

発芽しにくくなったりカビが発生しやすくなります。

窓際の明るい場所やLEDライトなどで補光し、適度な明るさを保ちましょう!

湿度:高めですが密閉はNG

発芽には高めの湿度が必要ですが、完全にラップして密閉してしまうとカビが急増しやすくなります。

ラップに穴を開けるか

こまめにスプレーして乾燥を防ぐのがおすすめです!

カビてしまったら

カビた種の処理

カビた種は発芽率が極端に低下しますが

ベンレート溶液に浸けてから別の土に移して様子をみる方法もあります。

カビた種やその周辺の土は取り除いて、カビ菌を拡散させないように気をつけましょう!

グラキリス発芽後の管理

グラキリス双葉

発芽したら

発芽前と同様の管理でOK

光、温度は発芽前と同様でOKです。

ただし、湿度管理のためにやっていたラップやフタは外しちゃいましょう!

発芽直後は力がありません

根が潜っていない場合はサポートしてあげます

根が土の表面でうまく潜れていない場合は

根を傷つけないように埋めてあげるか、そっと土をかぶせてあげます。

徐々に強光に慣らす

発芽直後は直射日光に弱く、すぐに萎れてしまうことがあります。

はじめは明るい日陰で育て、本葉が出始めた頃から徐々に日光に当てる時間を増やします。

水やりと肥料

腰水は3〜4か月続ける

グラキリスの幼苗はまだ水を蓄えることができず、根も浅く、

自力で十分な水を吸い上げられません。

腰水で常に適度な水分を確保してあげましょう!

肥料は2週間に1回程度でOK

幼苗のうちは過度な肥料よりも

メネデールなどの活力剤を薄めて与える程度がおすすめです。

強い肥料は根を傷める可能性があるので注意してください。

グラキリス実生の植え替え時期と方法

植え替えのタイミング

1年目は植え替えしないのがおすすめ

発芽から1年以内の苗は体力が少なく、ストレスを与えると弱りがちです。

どうしても根詰まりや病気が心配な場合以外は

1年は同じ鉢で育てるのが安全です。

根が鉢底から出てきたら

成長が早い場合や、根詰まりを起こしている場合には植え替えを検討します。

植え替えの手順

1.土を軽く乾かす

植え替え前に土をやや乾燥気味にすると、根鉢を崩しやすくなります。

2.新しい用土・鉢の準備

発芽時と同様、熱湯消毒済みの用土を使うと安心です。

3.古い土を落としすぎない

幼苗の根は細く繊細なので、土を無理に落とさず、外側だけ軽くほぐす程度でOKです。

4.株を配置して用土で覆う

根が曲がらないように注意しながらそっと植え替えます。

最後に軽く水を与えて落ち着かせましょう。

グラキリス実生のQ&A

Q:光の加減が分かりません

直射日光にいきなり当てない

発芽後しばらくは強光に弱いので、半日陰〜明るい室内で徐々に慣らしましょう。

5000〜10000ルクスくらいがちょうど良いです。

本葉展開後は日光量を増やす

茎が徒長しないように、少しずつ日光時間を伸ばしていくと健全な株に育ちます。

20000ルクスくらいまで徐々に上げても大丈夫です。

ただし、株に赤みが出てきた場合は

光が強すぎてストレスになっているので弱めましょう。

Q:カビが生えました

まずはカビた種とその周辺土を除去

カビは周囲に広がりやすいため、早めの処置が大切です。

ベンレートで再度消毒

除去後、ベンレート溶液を散布・浸漬して消毒します。

カビた種の発芽率は低いですが、別の容器で様子を見ると発芽するかもしれません。

まとめ

グラキリスの実生は、種まきや発芽管理など手間がかかりますが、

成長の過程を楽しみながら自分だけの株を育てられる魅力的な方法です!

種はカビやすいので消毒や腰水管理、温度・湿度管理など

最適な環境を整えることが大切です。

本葉が出始めるタイミングから徐々に日光に慣らし、肥料の与え方を変えましょう!

また1年目の苗はできるだけストレスをかけず、植え替えは2年目以降がおすすめです。

多少のカビや失敗はつきものです。

発芽した苗を丁寧に育てていけば、ぷっくりした可愛いグラキリスを楽しめるはずです!

ぜひこの記事を参考に、グラキリス実生に挑戦してみてください!

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